2026年 春ドラマ 水曜10時から
ネタバレありの感想です。
いよいよ本格的にカズト捜しに乗り出すルナと涼子。
フランスの作家、パトリック・モディアノの作品「あなたがこの辺りで迷わないように」をヒントに、古い電話帳でカズトを探すため図書館に向かう。
カズトの名字は佐藤。実家の家業を継いだという記憶から、電話帳で佐藤の名のつく社名と代表が佐藤の会社をリストアップすることに。
30軒あるが、全部直接いくとルナは言う。怪しまれないように考えもあるという。
地図アプリで、効率よく動けるようにルートを考えておくルナ。その地図には、ちゃっかり文学スポットも印が付けられている。
カズトとの待ち合わせが図書館だったと話す涼子。カズトが勉強をしたり、読書をしていたからだという。
太宰治が好きだったカズト。ルナとは、すぐに仲良くなれそうだと話す。
道修町<どしょうまち>江戸時代、薬の流通を独占的に行っていたことから、「くすりの町」と呼ばれている。今も、大手製薬会社の本社が集まっている。
サトウ食器にて
タンブラーの値段を見て驚く涼子。ルナは、お店用にと気に入ったタンブラーを20客購入する。5万×20…と、さらに驚く涼子。
購入しながら、佐藤和人を知らないかと自然な流れで聞くルナ。店主は、サトウカズトは知らないと言う。
アートギャラリーSATOにて美術作品数百万、佐藤建設工務店にてお店のリフォーム2000万…。爆買いしながらカズトを探すが、なかなかすぐには見つからない。
探偵に頼んだ方が、時間も労力もかからず早いのではと涼子はいうが、そんなの味気ないと全く聞く耳を持たないルナ。
何者かが、何か入った紙袋を川に投げる…。
警察では、刑事達が「大澤堂質店強盗殺人事件」について話し合いをしている。
佐藤商会にて
入店し声をかけると、男性店員が出てくるが、店の奥から「一見さんはお断りや」と女性(久本雅美)が出てくる。女性は白杖を突いている。見えていなくても声でわかる、はよ出てけ!と怒っている。
謝る男性店員。女性は、もう店を閉めてと男性店員に指示をする。
仕方がないので次へ行く道中、呉服屋の話をする二人。涼子が、独特ないい匂いがするというと、匂い袋かなと話すルナ。
店員の男性もいい匂いがしたと涼子はいう。夫が時々香水の匂いをつけて帰ってきていたから、匂いに敏感になってしまったと話す。
でも、自分も夫の浮気にグチグチ言いながら、カズトを探している、人の事は言えないと涼子は言う。
ルナは、人はそんなに正しく生きられるものではない。ズルかったり弱かったりするものと優しく言った。
ルナが深呼吸をしている。推しが吸い込んだ同じ空気を、私も吸い込みたいと嬉しそうだ。
推しは谷崎潤一郎先生。「春琴抄」の直筆の原稿が、石碑として建てられている。道修町が舞台だ。
春琴抄を説明するルナ。
命懸けの情熱という話から、涼子は学生時代の火事の話をする。
住んでいたアパートが火事になり、カズトが助けてくれたが、カズトは大怪我をし入院してしまう。翌日、カズトは大学院の入試を受ける予定だった。涼子は泣いて謝るが、カズトは入試ならまた受けられるという。愛することは命懸け、甘いとは思わないと言った。
太宰治先生の「雌に就いて」の一節…ステキな方、とルナは笑う。
でも…と言いかけて、お腹が空いたのでご飯を食べようと歩き出す涼子。その後ろ姿を撮影するルナ。
うどん屋つるんと亭でうどんを食べる2人。
大将(高岸宏行)が運んできたかやくご飯を見て、何かを思い出す涼子。
息子に、お米がなくなったらお米屋さんで買ってとLINEを送る。
米の炊き方がわからないから、パックご飯を買うと返信が来ると、ルナがスマホを取り、勝手にメッセージを送ってしまう。
おばあちゃん大丈夫?と息子からLINEがきて、心配ご無用とまたルナが送ってしまった。
食事をしていると、刑事の田村と小湊が入店してくる。隣の席に座る二人。嬉しそうな小湊。
店内のテレビには、道修町で起きた強盗殺人のニュースが流れている。凶器はまだ見つかっていないのかというルナに、すぐ答えそうになる小湊。咳払いで遮る田村。
ミステリー小説でありがちな凶器だと、氷や石を入れた靴下とかがあるが、他には何があるか質問する小湊。
ロアルド・ダールの「おとなしい凶器」という作品では、凍った羊の肉だったと話すルナ。
「古畑任三郎」では、袋に入れた大量の小銭で撲殺する事件あったよねと涼子も話し始める。
雑談で盛り上がる4人と、興味津々な大将。
小湊に、旅行の目的は文学の名所巡りかと聞かれ、涼子の知り合いを探していると答えるルナ。
そうこうしているうちに、食事も終え、刑事達は仕事に戻る。
ルナと涼子はデザートを食べ始める。食べながら、自分が女性だといつ頃自覚したのか質問する涼子。
少し困惑するルナだったが、はっきりと自覚したのは中学生の頃だと答える。
学生服に違和感を感じたのがきっかけ。20代前半で戸籍を変えた。自認する性別で社会から認識されたいと考えるようになったと話す。
トランスジェンダーとして生きていくことに苦しむ人たちがたくさんいるが、自分はたまたま恵まれていた。
その頃涼子の自宅では、父親がハンバーガーを買って帰宅する。
お米を炊こうとしている息子は、安堵している。
娘はプリンを食べながら自室に戻る。
娘の態度がよくわからず、「なんだあれ?」というと、息子にも「自業自得じゃね?」と言われてしまう。
佐藤商店にて
骨董品が並んでいる。骨董品といえば、井伏鱒二先生の「珍品堂主人」、村松友視先生の「時代屋の女房」も良かったと嬉しそうに話すルナ。
店内に入ると、何かありましたら署までご連絡をと言い、刑事二人が出ていく。
店主(富澤たけし)は、空き巣に入られてしまってと説明する。
また爆買いをするルナ。嬉しくて挙動不審な店主。
510万3000円をカードで支払い、佐藤和人を知らないかと聞いてみるが、知らないという。
たくさん買ってもらったのに、お役に立てなくてすみませんという店主に、ルナは、価値のあるお品に出会えて嬉しいですと答えた。
お客様はお目が高い!空き巣は、売り物には一切手をつけてなかったと不思議そうに話す店主。
お金も取られず、なぜか楯(たて)だけがなくなっていたとさらに不思議そう。
その楯は、大阪市の商工会議所のパーティで、創業70周年を迎えた店に配られた記念品だという。
どんな楯なのか気になり、写真を見せてもらう。楯をもらった時の写真には、強盗に襲われて亡くなった人も映っていた。
写真をよくみると、呉服屋の女性も映っていることに気づく。
店主は、女将さんは、上品で優しくていい人だったでしょ?というが、ルナと涼子は、全然違う印象を受けている。
目が見えないと、何かと不自由でしょうしねと涼子が言うと、女将さんはいまだに古本屋に通うぐらいの読書好きで、海外の小説が好きと店主はいう。
話が噛み合わず、何かおかしいと思うルナ。
でも、最近は見えてないのかな、パーティの帰りもしんどそうだったしと店主は思い返す。
何があったのか聞くと、夜道を走ってきた男がぶつかってきて、荷物を拾うのに難儀していたという。
骨董店を後にし、歩きながら考える。焼き芋を食べながら、考えを巡らせるルナ。
答えが出て、私たちは守られていたと言いながら、刑事の田村に電話をする。
急いで呉服屋に向かう二人。
シャッターは閉まっているが、大きな声で呼びかけると、先ほどの男性が出てきた。
女将さんにお話がと言い、入口から大きな声で話すルナ。
本が好きと伺ったので、キャスリン・ストケットの本を渡したいと言うと、キャスリン・ストケットはええなぁと返事がくる。
その返事を聞き、ルナは男性店員にスプレーを吹きかけ、店内に入る。男性は一瞬ひるんだが、すぐに追って店内に入っていく。その瞬間、女将は男性に向かって消火器をかけた。
男はナイフを出し振り回す。
なんとか逃げていると、刑事の田村と小湊が入ってきて、男を捕まえた。
女将さんに、本当は見えていますよねと話すルナ。最初にきた時から、白杖の長さが長すぎて気になっていたという。
白杖は、亡くなった主人のもの、本当は目が見えていると女将は言った。
ルナは、私たちに危害が及ばないようにですよねと問いかける。
ルナと涼子が来店する少し前に男がきて、強盗だと思い、とっさに目が見えないふりをしたと女将はいう。
そのまま、お金を持っていくまでやり過ごそうとしたが、二人が来店し、巻き込むわけにはいかないと思い、怒っているような口調で帰ってもらったという。
守ってくださってありがとうございますと、ルナと涼子は小さく頭を下げた。
男は、質店に強盗に入ったが、金庫が開かず、店主に見つかり揉み合いになってしまう。逃げようとしたが足をつかんで離さないので、近くにあった楯で店主の頭を殴り殺害した。楯を持ったまま逃亡中、男は女将さんとぶつかり、同じ形状の楯を取り違えた。後から気付いて、凶器を取り返さなければと考えた。自分の指紋や、被害者の血液が付着した楯が発見されたら、おしまいだからだ。ところが、間違えて骨董品屋の佐藤商店に忍び込み、紙袋に入ったままの楯を持ち帰る。手元に残ったのは、関係のない2つの楯。今度こそ凶器を取り戻すべく、ここに来た。
暴れて刑事を振り切る男。店にあった灯油を店内に撒き散らす。
男はライターに火をつけ握りしめる。
その時、女将さんが、男に向かって消火器をかけた。倒れる男。
何よりも大切な店を燃やされそうになり、このボケカス、いてまうど!とっととうせろ!このあほんだら!とすごい剣幕でまくし立てた。
刑事は、逮捕監禁と放火未遂の現行犯だと言って、男を連れて行った。
戻ってきた刑事の田村に、凶器の楯を渡す女将。
病院までお送りしますと言われるが、どこも痛くないし、店の片付けがあるからと断る。
私たち片付け手伝いますと涼子がいう。
掃除をしながら、さっきのキャスリン・ストケットって何とルナに聞く涼子。
アメリカの小説家で代表作は「ヘルプ」…なるほどと笑う涼子。
女将は、そんな暗号使う人いるとは思わなかった。推理も立派だし、アガサクリスティになれると褒める。
涼子にもヒントをもらったとルナは言う。
春琴抄の話から、佐助は見えないふりするだけでもよかったんじゃない?と涼子が言ったことで、もし女将さんが見えないふりをしていたとして、その理由を考えたときに、彼に対する違和感がよみがえった。香水をつけていたこと。品物に匂いが移るので、呉服屋の店員は香水をつけない。しかも商品を傷つける可能性があるのに、指輪も着けていた。
女将は、二人がいてくれて本当によかった、主人も天国でホッとしてると思うと言い、写真を見ていた。
ふと思い出し、着物を仕立てたいので、見立ててもらえませんかと女将にお願いするルナ。
ピッタリの物を探してくるから、ちょっと待っててと言う女将に、胸の前で小さく両手を重ね、ペコリとお辞儀をする。
宿泊している宿戻り、ご飯を食べながら話をする2人。
いろんなことがあって、色々考えたと涼子は言う。
どんなことを考えたのかと聞かれ、誰に何て言われようと貫く揺るぎない気持ち。女将さんも春琴抄の佐助も。
カズトさんもそうだったんじゃないかとルナは言う。
女将さんがお店を命懸けで守ったように、彼も涼子さんを守った。
ため息をつきながら、その話には続きがあると言う涼子。
火事の2ヶ月後に、突然別れ話をされた。
卒業したら大阪に帰る。彼女と結婚して、実家の仕事を継ぐことにした。
紹介された女性のバッグには、マタニティマークのキーホルダーがついている。
若き日の涼子は、そんなこと、急に言われて納得できると思う?と答えるが、もう君への愛情はなくなったんだと言われてしまう。
涼子は、そんなことする人じゃないと思ってたから、許せなかった。でも、今でもどうしても信じられないという。
カズトは、誰がなんと言おうと、ベストな選択をした、涼子が無事でよかったと言っていたのに…だから、あの日からずっと消化できないままだと涼子は言った。
今日一日、いろんなお店を回りながら、カズトがいるかもしれないと思い、実はすごくドキドキしていたと話す涼子。
自分で思っていたよりも、カズトに会いたいんだって、今日はっきり分かった。誰に何を言われても、ちゃんと会いたい。自分の気持ちに片をつけたい。だから、もう少し協力してください。お願いしますと頭を下げる涼子。
ルナは言った。たとえ神に見放されても、私は私自身を信じる。谷崎潤一郎先生の言葉です。
涼子さんがそう決めたなら、貫きましょう。お手伝いします。
うなずく涼子。
夜、ベッドで眠っている涼子の写真を撮るルナ。
ダーリンにその写真を送り「姫は、お休みになりました」とメッセージも送った。
次の日、呉服屋に刑事の田村が来ている。楯は現在捜索中、ご主人の命日に間に合わず残念ですが…必ず見つけてお返ししますと話している。
女将は、気持ちだけで十分とお礼を言った。
あの2人によろしくお伝えくださいと言われ、田村は、髪の短い方は、高校時代からの友達と答えた。
賢いお方だったと女将が思い返していると、そこが長所でもあり、弱点でもあると話していた。
涼子は、部屋でトーストを作り、ルナに振る舞っている。
ルナは、普段朝ごはんは食べないが、いいですねと言っておにぎりをモリモリ食べている。
これ挟むと美味しいよ、コーヒーおかわりいるよねと、テキパキ動いている。
いいお母さんなんだろうなぁとつぶやくルナ。
食材はコンビニで買ったと知り、驚いている。
涼子の自宅では、父親がオムレツを作っているが、どう見てもオムレツではない。
その時、チャイムが鳴り、開けるとおばあちゃんが入ってくる。驚く子供たち。
ぎっくり腰は?お母さんは?と聞かれ、???となるおばあちゃん。
簡単な感想
文学スポットの説明が、毎回分かりやすくて、旅行の参考にもなる。
ルナが、胸の前で小さく両手を重ね、ぺこりとお願いする仕草が可愛すぎる。
久本雅美、呉服屋の女将さん似合ってた。一見さんお断りの時は、怖すぎって思ったけど、のちに真相が分かり私までホッとした。
刑事2人、ちゃんと犯人捕まえとけ!って思ったよね。
骨董品屋の店主、いかつすぎて笑った。
うどん屋さん、美味しそうだけど、大将が刑事たちの話に興味津々で、こっそり聞きながらうなずいたりニヤニヤしたりしててウケた。
ママが帰ってこなくなり、肩身が狭いパパ。子供ってこんなもんよなぁと思いながら観た。
「姫は眠りにつきました」は、パパに送ったのかな。やっぱり2人は繋がっているのかな。


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