2026年 春ドラマ 月曜9時から
ネタバレありの感想です。
もう無理だと何度も言われてきた。
二度と地球には戻ってこられないと。
それでも諦めずにいた者たちがいた。
その者たちがいる限り、可能性は決して消えない。
小惑星探査機はやぶさは、まさにその象徴だ。
2010年
ローカル線に乗りどこかへ向かう木島。
宇宙飛行士の奥山に言われたことを思い出している。
まだ諦めてないよな、宇宙飛行士。
思い出しながら、宇宙キャラメルの試作品を見ている。
たくさんの情報を書き込んで、資料を作っている朝野。
黒瀬と廃校の話になる。
廃校は既定路線。再編計画は、その前段階のただの説明会。
朝野が、それが決まったら生徒たちはどうなるのか聞くと、続けられない全部終わり。
一緒に本気でやっていたのは分かるが、教員も覚悟しておかないといけないと言われる。
朝野は何かを思いつき、生徒たちの夢をつなぎにJAXAに行った。
次の日、生徒の宮井が朝野を探している。
宇宙キャラメルの返事まだかなってと言っている。
朝野はJAXAに行っていると知り驚く宮井。
その頃、木島は小浜に来ていた。
学生(早川)が、銅像に告白の練習をしているところに遭遇する。
漁港や食堂では、廃校の話をしている。
なくなるなんて切ない。
明日県の人間が説明しに来るらしいが、決まったこと言うだけ。
こっちの言い分なんか聞くわけない。
生徒もかわいそうだけど、先生も大変だろう。
商店街では、廃校反対の署名活動をしている宮井とダイビングショップの檜山香織。
それを見て、寺尾も加わる。
筑波のJAXAについた朝野。
受付で、アポイントがないと入れないと入館を断られてしまう。
帰ろうとして、何かを思いつく。
タピオカ屋の店長に捕まる木島。
ドリンクを無理矢理買わされる。
その時、早川が黒糖味を買いに来るが、木島の分で売り切れになってしまう。
木島は、ウェブ会議をした学生だと気付く。
どれでもいいからと譲る木島。
早川は、お礼にと宇宙キャラメルを出す。
これ宇宙食になるかもと嬉しそうに話す。
今はそれどころじゃないんですけどと言いながら木島に渡す。
さっきの告白見てましたよねと言われ、まあと答える木島。
でも青春って感じでいいなと思ったというと、完全な負け試合だと言う早川。
確かに、遠くにあるものほど特別に見えたりする。
だから手にしたいって、必死になる。
でも僕は最近ちょっと変わって、案外足元にあるものの方が、自分には合ってるのかもしれないなって。
本当に大切なものは、自分のすぐそばにある、気づかないだけってよく言うと話す。
宮井と寺尾が一緒に帰っている。
朝野がJAXAに行っているみたいと言うと、相変わらずだなと言う寺尾。
宮井は、宇宙食の実習やってなかったら、若水無くなってもどうでもよかったと言う。
でも、あのノート見て、楽しそうで、宇宙食の実習やることにした。
もし廃校になったら全部終わってしまう。
それは嫌、やっと見つけたものまで否定されるような気がして…。
寺尾は、卒業したら終わりだと思ってた。みんな後輩たちに感謝してると言った。
きっとそれは先生も一緒。
JAXAでは、皆川がどうしたんですかと驚いている。
朝野は、学校が廃校になるかもしれない、ほぼ決まっている話みたいで。
宇宙キャラメルが宇宙食として可能性があるとJAXAの方の口から聞けたら、県に伝えたいという。
木島は有休中ですが、上司なら紹介できると言う皆川。
いつもありがとうございますと頭を下げる朝野。
小浜の食堂では、漁師たちと店主が酒を飲みながら廃校の話をしている。
確かに毎年定員割れ。数字だけ見たら廃校になるのもしょうがない、そんなもんはわかっていると声を荒げる。
役所は数字しか見ていない。
みんな飲み過ぎている。
店主は、やっぱり納得できん、明治から続いている伝統校、戦争も町の不景気も乗り越えて残ってきた学校なのにと怒っている。
漁師たちは、怒ってもしょうがない、気持ちはわかるけど、県の決定には逆らえないと言う。
わかってると大きな声を出す寺尾の父親。
どうにもできんから悔しいと言った。
タピオカ屋の店長に捕まり、今日は若狭水産高校を見にいくと言う木島。
今日はやめた方がいい、午後から廃校説明会があると言う店長。
店長は、全部JAXAのせい、早く宇宙に飛ばしてくれたら廃校の話になんかならなかったと言う。
皆川さんはすぐに来てくれたと柚希が言うと、キャラメルのやつが仕事が遅いからだと言う。
そんな言い合いを聞きながら、何かを考えている木島。
JAXAでは、皆川についていく途中で、展示を変えているところが目に入る。
展示が変わるのかと聞くと、最新の内容に更新する、宇宙の研究は完成することがないと言う。
正解を並べる場所じゃなくて、その時点での到達点を置いていく場所だと説明する。
東口と会い名刺交換をする朝野。
宇宙キャラメルの査定結果についてお話をと言うと、担当は木島で、私の口から軽はずみなことは言えないと言う。
せっかくここまで足を運んでくださってるんですよと圧のすごい皆川。
お願いしますと頭を下げる朝野と皆川。
正式な評価ではなく、現時点での個人的な見解ってことでもいいかと聞く東口。
それで構いません、ぜひお願いしますと朝野は言う。
東口は、アイデアとしては非常に面白いが、採用という判断はできない、木島も同じことを言うと思うという。
何がダメなのか聞くと、理由は制度。
安全性・供給体制・継続性、どれも、学校単体の取り組みでは越えられない壁があると東口は言う。
努力は買いますが、これ以上の先は…。
電車に乗りながら、HACCPを取得した頃のこと、今宮井たちが頑張っていることを思い返している朝野。
涙がこぼれる。
漁港では、寺尾親子が暗い顔をしながら作業をしている。
それを見て、親子揃って葬式帰りみたいな顔してと言う漁師の百瀬。
行くでと言って、皆学校に向かう。
木島も学校に向かっている。
説明会では、限られた教育資源を有効に活用するための判断と言っている。
今後は、段階的な廃校措置を取るという。
教師の黒瀬は、ここ数年うちの生徒は実習に熱心に取り組んでいると言って、朝野が作っていた資料を出す。
後ほど拝見しますと言われ、流されてしまう。
それでもまだ若水の話をして、先生方のお気持ちはわかると話を遮られる。
我々は、個々の取り組みではなく、県全体の未来を考えなくてはならない立場だと言われてしまう。
集まった町民は、不満そうな顔をしている。
朝野が小浜に着くと、まだ署名活動をしている宮井たちが目に入る。
説明会では、一通り終わり、ご質問のある方は挙手をお願いしますと言っている。
漁師の百瀬が手を挙げる。
これは質問ではない、私は反対です。廃校に反対します。
子供たちの夢を、大人が数字だけで切っていいとは思わない。
ここで学んだ子たちは、漁や商いで、町を支えている。
どうしても切るなら、県の職員がこの町に来て、働いている人たちの顔を見てから決めろと言っている。
そうだそうだと言う町民。
数だけで切られるのは納得できない。
賛同する声や拍手が起こる。
寺尾の父も、息子はこの学校の出身で、こんな田舎から本気で宇宙を目指そうとしている、子供らの夢を奪うのかと言う。
漁師仲間は、あのJAXAだってここに来たんだ、あの子らの力だと言っている。
奈未の母も言う。
親である私たちは、結果をこの目で見てきた。
必死に頑張って、何回失敗しても諦めなかった子供たちを自慢に思う。
食堂の店主も、宇宙なんて夢みたいな話を、ここまで本気でやらせた学校を本当に潰していいのかと訴える。
寺尾は、夢はまだ終わっとらん!と大声で言った。
皆さんの貴重なご意見は確かに受け取りました。申し訳ありませんがそろそろお時間でございますので…
その時、生徒たちが集めている署名を持って朝野が来る。
今この時間も、生徒たちは必死に声を張り続けている。
いつも生徒たちは、僕より一歩も二歩も前を歩いていた。
諦めそうになったり、現実から目を背けそうになるのは僕の方でした。
その度に気付かされた。
失敗して、悩んで、それでも前を向き続けることが大事なんだ、それが強さなんだと。
ここの生徒たちは、教えられるだけの存在ではない。
教師である僕自身を成長させてくれる存在。
若狭水産高校は、生徒と教師が一緒になって学び続けられる場所。
ここをなくさないでください、お願いします。
先生・町民みんなが頭を下げる。
その様子を、後ろの端の席で見ている木島。
木島が帰るときに、ウェブ会議をした3人と出会う。
宮井がよーく顔を見て騒ぎ始める。
桑田も気付き騒ぎ始める。
何?何?と混乱する早川。
木島は、改めましてJAXAで宇宙日本食の開発を担当している木島ですと名刺を出す。
驚く早川。
木島は、宇宙キャラメルの査定結果について、皆さんに直接お話しするために来たという。
校内で、朝野と黒瀬が話していると、他の先生が呼びにくる。
実習室にいる木島と3人の生徒。
結論から言うと、宇宙キャラメルは現時点では採用できない。
理由はいくつもある。栄養設計の最終基準・長期保存における安定性・継続的な生産体制、どれも不十分。
朝野は壁越しに聞いている。
ただ、「現時点では」ってことですと言う木島。
失敗しても採用されなくても、積み上げてきたものは残る。
宇宙は、すぐには届きません。
だからこそ挑戦する価値があるんですと木島は言った。
実習室を出ると朝野がいる。
学校の目の前の海を見ながら話をする2人。
これは希望でも、慰めでもありません。
このまま実習を続けられれば、若狭水産高校の夢はいつか宇宙に届くかもしれない。
足りないのは技術じゃなく時間。
近い将来、宇宙食の輸送は今とは別の形になる。
今はまだ難しい缶詰の輸送も認められる日が来るかもしれない。
さっそく生徒たちや卒業生に伝えに行くと言う朝野。
来ていただき本当にありがとうございますと言うと、あのキャラメルを作った生徒に会ってみたかったと言う木島。
木島は、実家が豆腐屋だったが、阪神淡路大震災で潰れてしまった。
それでも父は、がれきの横に小さな鍋を置いて、湯豆腐を配っていた。
自分は、不本意な形で宇宙日本食の担当になって…、与えられた仕事を全うしようとしてきた。
あのキャラメルを食べた時に、ふと炊き出しに並んでる人たちの顔を思い出した。
ありがとうと笑っている顔を。
生きるっていうことは、楽しむを配るっていうことなのかなと言う。
そうですね、それ生徒たちにも話してあげてと言うが、それは先生の役目と言われてしまう。
木島は、先生にお返ししなければと言って、貝殻のキーホルダーを出す。
以前JAXAに来られた時に落としていったという。
生徒たちは、新たな宇宙食について考えている。
朝野は、足りないのは時間だと言われたと話す。
時間さえあれば、いつかうちのサバ缶も宇宙へ飛ばせるかもしれない。とにかくみんなで楽しんでやろうと言う朝野。
木島が言っていた、生きるってことは楽しむを配るってことと言うと、生徒からは、何今の、寒い、と全然響いていない。
学校からの帰り道、最後までやりきろうと話す3人。
宮井が帰り、2人になる早川と桑田。
この関係を壊すのもあれだし、まだ告白していないと話している。
それに、木島さんに言われたことも、ちょっと引っかかるしと言う。
なんて言われたのか聞かれるが、秘密と言って笑う早川。
2010年
多くの苦難に見舞われながら、小惑星探査機はやぶさは無事に地球へ帰還した。
宮井たちは宇宙クッキーに挑戦している。
挑戦するということは失敗の連続でもある。
しかし、積み上げてきた時間はちゃんと残る。
そして、残ったものが、次の誰かの出発点となる。
受け継ぐ者がいる限り、夢はまだ続いていく。
黒ノートを見返す朝野。
小さく息を吐き上を向く。
黒板には、卒業おめでとう!と書かれている。
だが、2011年、あの悲劇が訪れた。
簡単な感想
宇宙開発とか簡単に言うけど、とてつもない時間がかかっているんだと思った。
先生はまっすぐで、生徒たちも前向きで、でもきっとそれは毎年じゃなくて。
冷静な木島は、実は熱い男だった。
とりあえず、学校は廃校にならなさそうでよかった。


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