サバ缶、宇宙へ行く #9 ドラマの内容と感想  #鍵ドラ

2026年 春ドラマ

2026年 春ドラマ 月曜9時から
ネタバレありの感想です。

地球は回っている。
光から闇へ。
闇から光へ。
繰り返し、繰り返し。
夢もまた同じだ。
輝く時もあれば、暗闇に包まれる時もある。
回り続ける限り、夢は消えない。

2017年
朝、遅くまで実習をしていて、眠そうな寿々と菜那歌。
すでに瑠夏は来ている。
ドーナツの試作品を持ってくる元たこ焼き屋のパンケーキ屋店主・田所。デリバリーも始めている。
職員室では、意外とおいしいと好評だ。
将来は何をするのかの話をしている実習組。
奏仁は、大学に入ったら兄ちゃんと起業する。
菜那歌はCA。寿々は大学に入ったら絶対留学すると言っている。
瑠夏は、今は他のことは考えられないという。
田所は、サバ缶の認証について、先生たちに聞く。
もうすぐ保存検査が終わる。
ちょっと心配だと言う奈未。
保存検査の後に微生物検査、官能検査がある。
味とか香りとかを人間の感覚で確かめる検査。
保存検査がクリアできれば大丈夫だろうと言っているが、少し不安そうだ。
このサバ缶は、街中みんなの夢。

いよいよ宇宙、ここまで来るのに12年かかった。
認証されたら街中お祭り騒ぎ。
街中もだけど一番嬉しいのは…。
12年か…としみじみ言う朝野。
初代の生徒たちは、職場でその話をしている。
寺尾も父親と食堂で話している。
まさか瑠夏がこのタイミングで関わってくるとは思わなかったと言っている。
瑠夏が、誰よりも宇宙への気持ちは強い。

JAXAでは、もうすぐ保存検査が終わるって聞いたと皆川がソワソワしている。
生徒たちは本当によく頑張ってくれたと言う東口。
高校生が宇宙食を作ったなんて世界初ですよ、大きなニュースになる。
そのやり取りを聞いていて、まだ作ったと断定できないと言う木島。
そうやって固い事を言って、誰よりも応援しているくせにと言われる。
応援はしている、でも認証は認証ですから。

他の学年の実習の時間。
女子たち4人は、今日遊べる人?クレープ屋あるらしいと話している。
スマホで探していると、実習中、スマホじゃなくて包丁を動かしてと奈未に注意される。
サバを切ろうとするが、包丁の角度それでいい?と言われる。
魚に対して斜めに、もう少し丁寧にと言われ、一応これでもやってますと言う生徒の藤倉彩花。
一応じゃなくてちゃんとねと言う奈未。
女子たちが奈未をちらっと見る。

職員室では、めっちゃ大変と奈未が言っている。
特に藤倉さんが手強い、やる気なくて注意しても全然という。
藤倉彩花は、陸上をやっていて、短距離で全国上位レベルだった。高校推薦をもらっていたが怪我をしてその話は無くなって海洋科にきた。

放課後、プリクラを撮っている女子たち4人。
クレープを食べながら、この後どうする?と聞くと、バイトサボってる、刀剣乱舞見ると1人2人と帰っていく。期末悪くて門限早められたからと、もう1人も帰り1人になる彩花。
男2人に1人?と絡まれる。
これ何味?と知らない女性とその同僚が助けてくれる。元若水・卒業生の凪沙だった。
凪沙は、海洋の子だよね?と学校の事を聞いている。
菅原(奈未)先生は普通、先生に興味ないと言う彩花。
先輩たちは賞とか取ってすごかったんですよね。
海洋に行くようになって、もうすぐ宇宙と周りに言われる。
私には分からない、本気になって全部無くなったらその方がしんどい。
夢や目標を持つだけ損、最初から期待しなかったら裏切られることもない。
凪沙は、そうかもしれないけど、夢を見れたから高校生活めっちゃ楽しくなったと言う。
誰かが宇宙飛ばせると言って、いつの間にか自分の夢になってた。

小浜食堂では、朝野と黒瀬が話している。
手強い生徒がいて奈未は苦戦中、藤倉かと言う黒瀬。
奈未は、落ち込んではいないが、どうしたらいいか分からない状態。
でも、放っておけないのかなって、昔の菅原さんに似てる気がすると言う朝野。
朝野先生は教育委員会どうするのかと聞く黒瀬。
サバ缶の認証が下りるまでは考えられないと伝えたという。
現場なら奈未がいる。生徒たちが繋いできたように先生だって次にバトン渡してもいい。
一つのことにこだわり続けるのも美徳だが、一歩間違えるとただの執着と黒瀬は言う。
食堂は、店主の元妻の和子が休みで、店主が1人で店を回しているが、お疲れと言って和子と香織が入ってくる。
着飾っている和子と香織。どこか行っていたんですかと朝野が聞く。
ドーナツ屋の田所が入ってくる。
和子は、田所に男を紹介してもらって飲んでたと言う。
その男と和ちゃんと自分とかおりんで飲んでたという田所。
香織が、その呼び方やめてとじゃれ合っていて、なんか楽しそうと朝野が言うと、どこがやと怒る店主と黒瀬。
和子は、浜中さんと私はもう赤の他人なんだからと言う。
店主が、今でも俺は…と言うと、告白?…いやただの執着やと周りが言っている。これが執着かと謎に納得する朝野。
かおりん…黒瀬がショックを受けている。

JAXAでは、サバ缶の保存状態の確認に入る。
保存状態問題なし、微生物検査も全項目クリア。
官能検査に移る。見た目・におい問題なさそう。
ひと口食べる木島と東口。木島君どう思いますかと聞く。

学校の電話が鳴る。木島から検査結果の報告。
瑠夏たちに伝える朝野。
一年半の保存検査・微生物検査クリアした。
ただ、官能検査で問題が出た。一年半の保存で味が変わってしまっていた。
粘度に気を取られすぎて、バランスが崩れ、サバの身に味が染み込まなかった。
だから、認証を出すことはできない。再試験だって。
それをすぐ改善したら認証もらえる?と聞く菜那歌。
朝野は、改善の確認をするために、また保存検査が始まると言う。
悔しいな。
宇宙は遠いなって、本当にそう思った。
宇宙って、一体どれくらい大きいのかとか、宇宙の全貌を知ることって絶対できないんだって。
つまり、それだけ宇宙は難しいってことなんだけど。
ごめん、なんて言ったらいいか…。
瑠夏は黒ノートを開き、諦めずにやろうとする。
やめろってと奏仁がノートを取ろうとする。
瑠夏は出ていく。

JAXAでは、基準は満たしているのになんでと皆川が言っている。
木島は、官能検査の味覚以外は満たしている、味が落ちたものは飛ばせないと生徒たちが言っていた、それが忘れられないという。
いまだ不完全です。

瑠夏は泣いている。
その後ろ姿を黙って見ている朝野。

小浜食堂に来ている朝野と寺尾。
和子がいるが店主がいない。店主は朝から飲んだくれて潰れている。
奥から、かずちゃーんと言う声が聞こえ、いい加減にしてと怒っている。
瑠夏、少しは落ち着いたと言う寺尾。
朝野は、僕のせいだ、僕が見守るってことだけをしてきちゃったから、僕が…もっと…。情けないな。悔しいよ。
じっと朝野を見て、何も言わない寺尾。

瑠夏は海を見ている。それを見つけ、走り寄る寺尾。
朝野先生、宇宙飛ばせなかったの自分の責任だって、珍しく弱音吐いてた。
それ聞いて、悔しい思いを毎回味わってきたんだなって思った。
勝手に強いと思ってたけど、本当は毎回悔しかったんだろうな。

探求学習発表会の説明をする朝野。
3年生にとっては、これが最後の発表の場になる。
自分達がやってきたことをまとめて、後輩たちの前で思う存分話して欲しい。

バイトクビになった、遊べる人〜と廊下で話している彩花たち女子4人組。
彩花は、ふと思い出したかのように戻り、ダメだったんですよね?宇宙サバ缶と奈未に言う。 
やっぱり、夢なんて簡単に裏切ると言う。

瑠夏は、学校で海を見ている。
朝野は、これ覚えてる?と貝殻のキーホルダーを出す。
昔くれたやつ、一回無くして、どこで落としたと思ってたら木島さんが返してくれて、また僕の手に戻ってきた。
人の手を渡って、ちゃんと戻ってきた。
サバ缶もそうなんじゃないかなって思って。
自分達の手から離れても、また誰かが拾って、いつか戻ってくるかもしれない。
だから、なくなったんじゃない、ちゃんとここにある。

発表会をどうするか話し合っている瑠夏以外のサバ缶メンバー。
メインの発表誰がやる?宇宙への想いが一番強い人がやるべきだと言う寿々。
この3人の中なら奏仁が一番と言っていると瑠夏が来る。
この4人なら、適任は瑠夏だと皆が言う。

元たこ焼き屋の田所は、新作のドーナツを柚希に出して、隣の席に座る。
田所は、夢見つかるまでって言ってたけど、いつまでここにいるのかと柚希に言っている。
俺も柚希と一緒だったから、気持ちはわかる。
自分探しをして、とりあえずたこ焼き屋を開いた。
やってみて、誰かに何かを届けたかったってわかった。
気づいたからやるんじゃなく、やったら気づくこともある。
なんでもいい、他でもっと暴れてこい!

奈未は、凪沙の美容院に来ている。
夢は簡単に裏切るって、私にもそんなこと言ってたと言う凪沙。
サバ缶飛ばせないってなった時、裏切られたって思った?と聞くと、それはないと言う奈未。
それってなんでなんだろう?
分からんが、あの時の自分がいたから今の自分でいれるんだと思ってる。
奈未もあの子も同じようなものと凪沙は言う。

こうのとり6号機の実験は、未完に終わった。
挑戦の痕跡だけを次に残して。

奈未は、話があると彩花を呼び出していた。
この前、夢は簡単に裏切るって言われて、何も言えなかったから。
別にいいですと言い、帰ろうとする彩花。
奈未は、私も同じようなこと思ってたのを思い出したと話し始める。
誰からも期待されてない、夢なんて持ったところで無駄、どうせ叶わない。叶えたところで何が変わる?
でも、夢を持つようになって分かったことがある。
夢を叶えたから変わるんじゃない、夢を持ったその時から自分が変わり始めてる。
私は変わることができた、自分を好きになれた。それは夢のおかげだと思ってる。
だから、夢は裏切らない。

奈未の同級生たちは、皆一生懸命働いている。

学校で、黒ノートを見ている彩花。
楽しそうでしょ?先輩たち、と瑠夏が話しかける。
彩花は、何も返事をせずに行こうとして立ち止まり、先輩も楽しかったですか?と聞く。
最高に楽しかったと答える瑠夏。

発表会は、先輩たちの自慢話を聞くだけ、なんで強制参加なのかと言っている下級生たち。
みんなが発表し、最後は瑠夏たちの宇宙日本食開発実習の発表。
4人で発表している。

宇宙は無重力、ISSの中で汁が飛び散れば機械を壊してしまう。
飛び散らないように粘度が必要。
先輩たちは、まずゼラチンを使ったところ、サバのゼリーができ失敗。次に、コーンスターチを使ったところ、ダマになり失敗。
それでも、何年にもわたった先輩たちの努力は形となり、候補に選ばれた。
それを受け継いで、宇宙でも食べたくなる味を追求した。
たどり着いたのは、地元の名産品である熊川のくず粉を使ったもの。
先輩たちと同じように、何度も何度も失敗を繰り返した。
その度に試して、また失敗して、何度へこんだかわからない。
それでも諦めることなく、前へ進めてこれたのは、先輩たちが残してくれたものがあったから。
この黒ノート、ここには、積み上げてきたもの全てが詰まっていた。
宇宙へ想いをはせる先輩たちの声が、聞こえてくる気がした。
宇宙へ飛ばしたい、宇宙まで後少し、宇宙へ届け!宇宙へ!
試行錯誤を繰り返し、ついにJAXAが求める基準に到達した。
認証を受けるために、1年半の保存検査に出した。
先日、検査結果の連絡が届き、認証が下りることはなかった。

ざわめく生徒たち。
発表を続ける4人。

保存の間に、味が変わってしまっていた…。
悔しかった、悲しかった、自分達の手で飛ばしたかった。
でも、ただ宇宙へ飛ばせればいいとは思っていない。
おいしいものを届けたい。そのために改良を続けた。
私たちの代では完成できなかった。
でも、ここに全部残した。
失敗も、うまくいった分量も、悔しかった日のことも、諦めなかった日のことも。
だから、私たちの夢は、後輩たちに託します。
先輩たちがそうしてきたように、次に繋ぎます。
ここから先は…任せた!
サバ缶を宇宙へ飛ばすのは、お前らの役目だ。
あなたたちの手で、鯖街道を宇宙まで繋いでください。

拍手が沸き起こる。
発表会が終わると、瑠夏は、体育館の後ろに座っている朝野の元へ行く。
貝殻を出し、この貝殻を返してもらった時、前へ向ける気がしたと言う。
夢は消えないんだって。
だから先生のおかげ。先生がいたから自分で考えることができた、自分で動くことができた、自分で失敗することができた。
悔しいのは先生だって同じなのに。
それ何回も味わってきたはずなのに。
いつも大丈夫って顔して、見守ってくれた。
見守っていただけだと思っているかもしれないけど、私たちは先生のことずっと見てきた。
不安な時、どうしたらいいかわからない時、振り返るといつも先生がいた。
信じて見守ってくれる先生が。
だからここまで来れた。
朝野先生、ここまで連れてきてくれて、ありがとうございました。
他の3人も後ろにいて、頭を下げる。
こちらこそと言う朝野。
4人の後ろには、生徒たちが皆立っている。
みんなが見ていて、拍手をしている。

瑠夏たちの卒業。
あっという間の3年間だったと話している奏仁。
何でみんなそんなに本気になれたのか、やっとわかった気がすると言う菜那歌。
4人で騒ぎながら帰っていく。

夢は回っている。
光から闇へ。
闇から光へ。
繰り返し、繰り返し。
抱く者がいる限り、夢は消えない。
この壮大な夢の旅は、次へと繋がっていく。

黒ノートを見る彩花。

簡単な感想
信じて見守る、ただ見守ってただけというが、一番難しい。手や口を出したくなる。朝野先生は素晴らしい。
人は、叶う叶わないは別にして、何かに全力で打ち込めたという経験が大事なんだろう。夢のおかげで自分を好きになれたって、本当にすごいこと。
サイドストーリー食堂、面白い。黒瀬先生は香織が好きだったの?笑
気付いたからやるんじゃなく、やったら気付くこともある。って、田所もたまにはいいこと言う。

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